ほんとにオススメ本・8 [BLオススメ]
ファンタジーなBLオススメ第二弾(笑)。
今回はシリーズものです。
ただ、ファンタジーでシリーズとなると、やはり「続きもの」感が漂い、ちょっと構えてしまいがちですが、一冊ずつ違う主人公で世界が一緒・・・という設定ならば、もしハマってもハマらなくても大丈夫なので、最初の一冊を購入しやすいですし、購入しなくても(友達に借りたり)読みやすいのではないかとおもいます。
ファンタジーものというのは、世界観もあるし、設定も独特なので、自分に合ったものでないと、案外読みにくいことが多いです。
簡単なファンタジーなら、言葉も現代風でOKな感じで書かれていて読みやすいものもありますが、やや本格的なものに近づいていくと、近付くほどに難解なものになりやすいです。
その点、BLのファンタジーはそのどちらもありつつ、けれど根底は要するにラヴが書かれているとわかってますから、「ちょっと設定が複雑だと・・・」という方にも探しやすいジャンルかな、と思ってるんですが。
今回のオススメはシリーズですがシリーズの最初の発行物でなく、わたしの一番好きな一冊をオススメしてみたいと思います。
実はこの本が一応のシリーズ最終本となってます。(この先にまたシリーズが続くかどうかはわからないので、一応の、といいましたが、わたし個人がただ「続きだしてくれないかな~同人誌の再録でもいい~」と思っちゃってるだけです。根拠はありません・・・)
最初このシリーズは今はなきエクリプスロマンスで出てたのですが、なくなってしまいましたので、のちにリンクスロマンスから出しなおし、という形で、最初の方は新装版で出版されています。
わたしは新装版の先にリンクスで出された新刊を読んでこのシリーズを買い始めたのですが、実際作者の水壬さんの本はその前から少しずつは読んでいました。ルビー文庫とか、このファンタジーと違う、現代リーマンものとか。
しかしながらファンタジーものはどうなのだろう・・・と書店で開いてみればどうでしょう、この楽しさ。
現代ものとはまた違った、かわいい空気!!
この方の現代ものはどちらかというと大人・・・というか、ちょっと格好いい感じや渋い感じの男の人が出てくる率が高くて(わたしがその時読んでいたものは、という注釈が入りますが。ルビーは高校生だったから少し初々しかったかな)、しかしこのシリーズは違って見えました。
なにより、世界がおとぎ話のよう・・・!!
魔法は出てこないですが、興国の話や伝説に彩られた設定は夢が膨らむ膨らむ!!
ちなみにこの本でいうと、主人公の二人は険悪な関係の隣国の王子と姫(実はワケありで正真正銘おとこなんですが)なのです。でもじつは・・・姫(しつこいですが、おとこ)は昼間はヤマネコに、王子は夜にトラに変身してしまう生まれなのです!!
このシリーズのかわいいのはそこで、すべての国の王家に生き物系の呪いやらさらなる発展を導くような言い伝えがあって、それに関係して、動物になってしまう人間、または人間になれる動物が出てくるのです。
わたしはお話としてこの本をオススメしているわけですが、キャラでいうと、違う本の脇に出てくる、龍のお兄さんが好きです。かなり不遜ですがそれだけやり手?の素晴らしい方です。
この本に戻りますと、この二人の結婚話からはじまる、ドタバタが楽しいお話です。といっても事は明るい話ではなく、当初、険悪な二国間の諍いを止めるのに姫を嫁に、という申し出をされるのです。ただ姫は男なので、無理なのですが、戦争に発展させる前になんとかするにはそうするしかない、というにっちもさっちもいかない状態なわけです。そんな中、最初二人ともお互いの正体を知らずに知り合うのですが、そのすれ違いがまたなんともいえません!!
ヤマネコはとってもカワイイのですが、トラも、読んでいるとカワイく思えてきます。
人のときより、二人とも素直な感じがたまりません。
まあ、トラの方は、粗野で自分のやりたいようにやる王子の性格なので、人の時もある意味、素直ですが。
そんな二人が結ばれるまで、政治の情勢もからんでの暗殺計画などもあり、すれ違いの二人以外にもどきどきしながら読めるお話です。
その他のシリーズ作品を出版順に。新装版のものは発売日が前後しますが、発表順です。
水壬さんの同じレーベルのファンタジーで、もっと本格的なファンタジー色が濃いシリーズもあるのですが、これがまた大変熱くなれるBLファンタジーです。それは次回のファンタジー本のオススメということで。
しかしまた文面が長く・・・語りだすと止まらなくなるので、これでも結構加減しています。
自分内微調整が大変です・・・。
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