『竜宮さまのト・リ・コv』 [BL日記]
今回は7月B‐PRINCE文庫の新刊です。
加納さんの著作は人外?のキャラがよくでてくるんですが、それがツボすぎる身としてはかかせない作者さんの一人です。
そして今回は・・・と思ったら、変身するシーンがなかった・・・アララ。脇キャラは本来の姿で登場して人型になってるのに~。ちぇ。
同人誌あたりが出たら変身させてもらえてるんでしょうか・・・読みたいです。
ということで、楽しい人外さんですが、このお話は攻様が王様で竜。
ウロコの存在は出てくるんですけどね~ああ、かっこいい竜のお姿拝見したかったです。
・・・横道逸れまくりですが、その名も竜宮海馬(りゅうぐうかいば)。うん、海っぽいです。でもってそのステキに唯我独尊な
攻に愛されまくってしまう主人公は砂野しずく。またまた海っぽい。
運悪く海で溺れたしずくは竜宮に助けてもらうのですが、その礼をカラダで払えとか結婚しろとか言って迫ってくるわけです。しかもしずくも身体は流されまくり。
・・・仕方ない。竜宮はお上手なようです。
でもその強引な求婚には理由がちゃんとあって、昔一人で人の住む場所にきた竜宮にしずくが自分の好物のチョコを分けてあげたことがあって、親切にしてくれたしずくに惚れてそれからこっそり海にくるしずくとその家族を見つめてきたわけで・・・って!ストーカーか!
しずくは全然憶えていなくてがっかりした竜宮は無理にでも一緒にいたくてそんな風に突き進んでしまった・・・という。
しずくはもちろん、竜宮と結婚なんて承諾できないし、しかも結婚したら海の中にある竜宮城に行かなきゃならない!理不尽!という感じで拒否しまくるんですね。でもそんなこんなでもなんとなくお互いのことがわかってきたかな~というところで、竜宮に迎えがきてしまうんです。
(これが件の本来の姿で現れた脇キャラ、竜宮のお世話係の亀なんですが・・・)
亀さんいわく、竜宮は両親が1年前に亡くなってしまってさみしいのだと。だからこそしずくと一緒にいたい、一緒になりたいと思ったのでは・・・と聞いて、しずくは竜宮の強引さにもせつない理由があったのだと知ってしまうわけです。そして、離れなければならないと分かって、初めて気がついた気持ちに、しずくは竜宮を引き留めます。
・・・で、ハッピーエンドかと思いきや、まだ竜宮城になんて行く勇気も決心もない・・・というしずくと竜宮は喧々囂々。それでも一緒にいたい気持ちは本当だと確認した竜宮は、なんと人間の土地に新・竜宮城を建設してしまうんですね!!
愛はなにものをも超越しますね!!←ほんとうか?
そこまでで収録作の1話終了。この後続きがあるんですが、二人のすれ違いとかもしかしてライバル?みたいな女の子とかが現れちゃったりするのですが、ここはぜひ小説の方を実際に読んでいただきたいところです!
ところで、しずくの両親と姉が登場してるのですが、この母と姉が竜宮の財力や包容力にあっさりしずくの嫁入りを承諾してしまうところが楽しいです。ちょっとコメディちっくな部分があるお話なので、この強い女性陣も楽しい。でもおとーさんは心配そうですが・・・。
余談ですが、しずくがあの行為の最中に流した涙を真珠にしてコレクションする竜宮とか、真珠をしずくの中に入れちゃったりとか(どこから?とか野暮なことは言いっこなしですよ!)、結構したい放題な攻がいい感じです。なのにさみしがりで・・・ギャップ萌え?なんですかね。
でも王様ですから財力はあるし、元々人じゃないので不思議な力とかあっていろいろできちゃったりするので、そんな彼ができちゃったら、ある意味最高なんじゃないかと。しずくにべたぼれだし。
やはり結婚は求められてするのが幸せなんですよ、きっと
・・・誰もが見る夢ってやつですけどね。笑。
タグ:B-PRINCE文庫 加納邑
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